WESSに聞きたいことを聞いてみた。【早稲田祭に参加しない団体を知ろう vol.1】

 

今回中夜祭実行委員会がインタビューしたのは、WESSのドラマセクションで舞台監督を務める山田凌央さん。早稲田祭に関わってきた人達は絶対に知らないであろうWESSの組織運営や活動、そして学館問題について話を伺った。

 

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 WESSの皆さん

 

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WESSの山田さん

 

 

 

ーー まずはWESSさんがどんなサークルか教えてください。

 

「WESSは英語劇だけをやっているサークルではありません。スピーチ、ディベート、ドラマっていう3つのセクションに分かれています。1年生は入会した後にホームと呼ばれるものに振り分けられます。秋葉原、高円寺、渋谷新宿、城北、目白の5つのホーム(※名前の由来は昔のWESSメンバーの住んでいた場所)があり、各ホームには40人程度所属しているのですが、それぞれで3つのセクションを全部経験します。そして、3年生になった時にどれが一つに所属します。僕はドラマを選んで、英語劇をやっています。」

 

 

ーー 早稲田祭のこの時期は何をされてるんですか?

 

「今は4大学英語劇大会っていう大会に向けて頑張っています。4大学英語劇大会は11月18日(土)・19日(日)に志木市民会館に行われるのですが、早稲田大学、慶応大学、津田塾大学一橋大学、そして立教大学の4大学で英語劇を打ち合います。各大学がグランドプライズ(最優秀賞)を獲得することを目指して約90分間の劇をつくります。ただこの大会の特徴なのですが、セットの搬入出や組み立てるところも含めて120分の中で全て終えられないとどれだけ演技が良くてもグランドプライズが剥奪されてしまうんです。5つのホームが1つになるのですが、今年はキャスト10人裏方200人の大舞台です。早稲田がグランドプライズをもらえたのは2012年の5年前が最後なのでメンバーみんな優勝したいって気持ちが強いです。」

 

 

ーー WESSさんが他のサークルとここが違うという部分ってありますか?

 

「夏に『大夏』っていう合宿があります。4泊5日とちょっと長めの合宿です。5つのホームが一度ひとつにまとめて、それをまた5グループに再分配して、レクなどを企画して…だからホーム外にも友達ができるんです。そして、大夏が終わったあとに『小夏』っていうホームの合宿があります。ちょうどホームが寂しい時期にやるんです(笑)」

 

ーー 大夏はすごい規模ですね!

 

大夏では、毎年宮川っていう宿に行ってます。年々借りてるから、自由にやらせてもらえます。野尻湖で、でかい花火を打ち上げたり、サイクリングとかボートとか・・・。楽しすぎてあっという間に終わっちゃいます!」

 

 

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ーー 他には特徴的な部分ってあります?

 

「上級生が1年生をもてなします。そういう意味では他のサークルとは違うかもしれません。1年生は温められてますね(笑)例えば学館ダッシュとかでも、ホームでは2年生以上がやります。4大学英語劇大会前のこの時期は3年生がしていますね。上が下にしてあげる文化はWESSの特徴かもしてないですね。」

 

 

ーー すごく優しいサークルですね。僕はサークル時代、後輩を下僕のように扱ってましたよ(笑)

 

「(苦笑い)」

 

 

ーー 今、学館ダッシュって言葉が出ましたが、学館で一昔前にWESSさんに対する垂れ幕が張り出されたことがありましたよね。あの件について何かありますか?

 

「正直、他のサークルに迷惑かけているのは僕らも感じています。それこそ文化系のサークルが会議をしている隣のリフレッシュラウンジ(※以下、リフレ)で声出しの練習をしていて、彼らからしたらうるさいですよ。なのでそのツイートが回ったときには過敏に反応をするのはやめよう、自分たちが悪いのだからって、そこは内部で徹底していましたね。」

 

「今年は僕が場所管理の役職、企画管理の役職になったので、できるだけリフレを使わずないで共通教室などを活用するようにしています。またどうしても場所が確保できずリフレを使わせてもらう時は最近は声を抑え目にすることを徹底しています。これからの課題ですね。」

 

 

ーー 今年は改善しようとされているんですね。

 

「はい、でもちょくちょくエゴサをすると、今年もたたかれています。なので現在はリフレでの声出しはやめるように指示しています。これからの課題ですね。」

 

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圧倒的な熱意を感じた。

 

 

ーー 本日はお忙しい中ありがとうございました。大会今年こそは優勝してくださいね!

 

「いえいえ!ありがとうございます。」

 

 

ーー あ、ちなみに英語の単位は全部取り終わりました?

 

「いえ、まだ2年の必修が残ってます(笑)英語の単位は5年生で必ず取り返します(笑)」

 

 

 

 

快くインタビューを引き受けていただきありがとうございました!

以下、山田さんからお知らせです。

 

 

 

 

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みなさんこんにちは。早稲田大学英語会(W. E.S.S) Drama Section Stage Manager(舞台監督)の山田です。

私たちW.E.S.Sは、毎年秋に行われる四大学英語会連盟(早稲田、慶応、一ツ橋・津田塾、立教の4団体で構成されています)が主催する、81年続く英語劇の大会に出場しています。
この大会では、Stage Effect・English・Best Performer、そして総合優勝のGrand Prizeの四つを争います。

Stage Effect:舞台演出(照明や音響、衣装など)が最も優秀だったプロダクションに贈られる。
English:英語の発音、流暢さが最も優秀であったプロダクションに贈られる。
Best Performer:最も優秀であったキャストに贈られる。

「英語劇」というとネイティブではない人にとってハードルの高いものだと思われるかもしれません。しかしこの「四大学英語劇大会」では劇そのもののと同じぐらいに裏方に魅力を感じられると考えています。というのは、「120分という各団体の持ち時間の中で、搬入から搬出までを終えないといけない」というレギュレーションによるものです。つまり、何もない状態から、セットを舞台の上に作り、演技をし、また何もない、きれいな状態に戻す、という過程を時間内におさめ、初めてグランドプライズ(GP)という優勝杯を獲得できる権利が得られます。ここに演者、そして裏方、プロダクション員250人全員の熱い思いが感じられると思います。
250人はキャスト、大道具、小道具、衣装、メイク、音響、照明からなる7つのセクションに分かれて活動しており、一人一人が舞台上に活躍の場を持っています。

今年こそGrand Prizeを獲得したいという思いから、初めての試みである3月公演を行ったり、例年より3か月多くの準備期間をかけて本公演に臨みます。そして今回の大会で引退を迎える3年生は一度もPrizeを獲得したことがありません。その悔しさを払拭すべく、今までにない試みを行い挑戦し続けています。
3年生は一年間、1、2年生は2ヶ月間全力で仕上げて来た今回の戯曲「Fools」を全力で表現し、皆様にお見せできればと思います。
詳細を以下に記させていただきますのでチケットをお求めになる方は同記されている連絡先までご連絡ください。

詳細
作品名: Fools by Neil Simon
会場: 埼玉県 志木市民会館パルシティ
公演順番: 1. 慶應 2. 早稲田 3. 立教 4. ひとつだ(一橋+津田塾)
早稲田 公演時間: 12:35〜14:35
料金: 1000円 (一枚で4団体の公演を鑑賞していただけます)

連絡先
山田 凌央
早稲田大学英語会(W.E.S.S.) 執行部企画管理 兼 Drama Section Stage Manager(舞台監督)
Mail: norosuke_ryo@icloud.com

 

 

 

 

 

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文責:ゆーいちろー だいや

撮影:直也